尼崎女子王座特別連載Vol.5「エンジン編」

尼の胴元と各地区のエース級選手が新聞社を回ったニュース、
ウェブ上では東京担当の濱村美鹿子の記事だけがアップされているようで。
たまにはウェブに競艇記事書けよ中日スポーツ*1

浜村選手が女子王座決定戦をPR/競艇(サンスポ)


施行する伊丹市公営事業所の福西次朗所長は
「現在の経済状況を考慮して売り上げ目標は100億円を超した昨年を下回る90億円」
と、控えめに話した。


と、早くも伊丹市は超弱気なようです。
津で100億売れるのに尼で90億って情けなすぎるやろ・・・。


せめて、伊丹の胴元さんには
「同じ近畿の岸和田での日本選手権競輪と日程をモロにぶつけられたのを考慮して」とか、
尼崎市が施設改善など女子競艇マニアに一切配慮してくれないのを考慮して」とか、
まあそういった本音を言ってほしかったですわ(笑)。


ちなみに、同日同じく新聞社回りをしていた岸和田は、すぴRitsを連れてきて超強気(サンスポ記事)。
「艇高輪低」が顕著な昨今に反発するかのように、

岸和田市公営事業所の南知幸所長は「売り上げ目標は昨年を2億円上回る215億円」と、
強気な見積もりで盛況を願った。

だそうです。
とっても申し訳ないですけど、正直、絶対ムリ。


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さて、今日は尼崎の「エンジン編」なんですが、
時間が遅くなっちゃったので、ちょっとだけにしておきます。


尼崎のモーターは標準型。
初下ろしが昨年4月ということで、もうほとんど使い納めに近い状態です。
しかも全部で60基しかないため、上位と下位の差がはっきり出て不思議はないのですが・・・



「エース」と呼べるモーターがありません!
明らかに劣るエンジンはいくつかありますが、それ以外は本当に拮抗相場
「誰が乗っても抜群気配」と言えるものは1つもないといって過言ではありません。
さっきまで、尼崎競艇場から徒歩圏内に住んでる人と話してたんですが、
「今回に限ってはエンジンよりも、選手の尼崎相性が重要じゃないか」
という見解でした。わたくしもそう思います。


それでもいちおう、温水パイプが装着された昨年12月の女子リーグ以来の
各モーターの乗り手をまとめてありますので、載せておきます。
女子リーグ・正月のオール女子・そしてGI近松賞については、
わたくしの目で見たエンジン気配もついでに併記してあります。
開催終了ごとにエクセルに入れておいたのでそんなに手の込んだデータではないんですが、
このブログに載せられるサイズにまとめるのに苦労しました(笑)。




現在各メディアで、いいモーターだと評判に挙がっているのが、「58」「32」
ですが、温水パイプ装着後はほとんど使用されていないこともあって、
そう目だった実績は挙げられていません。
近松賞の市川哲也はそこそこ出てましたし、新鋭リーグの進藤侑も優勝目前でしたけど。
寺田千恵が「王座でも引きたい」と語った「57」も、目立ったヒットは彼女ぐらいのもんで、
正直あんまり素性のいいモーターとは思ってないんですけどね。乗り手が悪いからかな?


むしろ、面白いエンジンだと思っているのは、機番号をゴールドで塗ったもの。
上から簡単に紹介すると

「4」言わずと知れた田村隆信の準パーフェクトV機。温水パイプ付いてさらに上昇?
「6」永井聖美の出足も抜群だったが、新鋭リーグで毒島誠も完璧仕上げ。実力の出せるモーター。
「7」転覆後しばらく悪かったが、原田幸哉の手に掛かるとあっという間に元の上位モーターに。
「16」藤崎小百合が強メンの混合戦で準優出、女子メンバーで日高らに2戦2勝の大活躍。
「17」杢野誓良が強烈な仕上がりを見せて復活傾向のエンジン。
「36」白井英治はFに散ったが、田村に唯一対抗できるほどの気配を見せていた。
「38」海野ゆかりの鬼足は記憶に新しい。近況は乗り手に恵まれていないだけ。
「42」ボロエンジンが一変、渡邉英児が仕上げてからは上昇一途。
「46」吉田弘文も上位級だったが、関忠志がさすがの仕上げで出足抜群に。
「59」木村沙友希・西村歩と成績以上の好気配。池田浩二もしっかりと結果出す。


逆に、勝率ほどいいとは思えないと言うか、できれば引いてほしくないなあと思うエンジンは、

「28」日高逸子が散々の成績。かなりクズエンジン。
「35」新鋭リーグで馬場貴也が予選落ちするなど、パイプ装着後は音沙汰なし。
「47」村上純・濱村美鹿子・田中信一郎と優勝候補が手を焼いていた。
「56」田口節子・山川美由紀が腕の差だけでどうにかごまかしたが足の差は歴然・・・。
「60」温水パイプ装着前の気配はどこへやら、佐口達也が予選落ちするなど近況ノー感じ。


で、さっき地元競艇ファンが言ってたんですが、
山室展弘の乗った後はエンジンが良くなる」という俗説があるんだとか。
それを鵜呑みにしてみると、
26号機はジョーカー的存在かもしれません。
女子リーグ戦で三浦永理が節イチの伸び足を誇っていた実績もありますし。


そのほか気になっているのは、
安達美帆が抜群に仕上げたのに、林美憲が皆目の気配だった「23」とか、
垣内清美が優出したのに、同県の井口佳典は四苦八苦していた不思議なエンジン「10」とか。




こんなところでしょうか。
というわけで、もうあと5時間後には尼崎に選手もマニアも詰め掛ける時間なんですよね。
それじゃ、おやすみなさい。

*1:昔、競艇専門のHPがあったのに消滅してしまいました・・・