壮絶なるレッドカード

更新が遅れてすみません。
準優レースは大阪の家でネットライヴ見てたんですが、
夜、気付いたら知多半田で同業者のみなさんとヤケ酒あおってました(笑)。
新幹線使ってY老の瀧へ。夜は金山でお泊り。さっき近鉄特急で帰阪。
何やってんだか。


11/15(土) 常滑競艇 女子リーグ第11戦 レディース笹川杯 5日目

9R 一般  安達・宇野・鎌倉・中谷・永井・井口
鎌倉は枠を取りたがったが中谷が容赦なく締め込んたので大外へ。
124・563の並びから、カド永井がトップスタート。
だが伸びは平凡で、3コース中谷が攻めて出たので引いて差し構え。
安達の先マイは大きく流れ、一番差し宇野と捲り差し中谷が抜け出す。
永井は3番手追走のまま、しかも後ろから鎌倉にも猛追されて危なかったが。
2宇野弥生−4中谷朋子−5永井聖美  2連単2,150円  3連単3,310円

12R 準優  永井・森脇・川邉・池田姉・細川・安達
枠なり3対3から、スロー勢が踏み込む。
永井はトップスタートから一目散に逃げたが、ここで痛恨のFコール(+02)
差して繰り上がった森脇が2マーク明美の恒例ダンプをしっかり避けて。
2森脇まどか−4池田明美−5細川裕子  2連単910円  3連単3,200円 (返還1)


嫌な予感はあったんですよね、正直。
女子リーグcafeの4日目編が土曜の朝更新されて、
そこでまさみちゃんが首を痛めているという新情報が。
前半レースはカドからトップスタート行ったのに、伸びず。
同様にカドからのレースで圧倒的な強さを見せた、節ちゃんやエリーと全く対照的な結果で、
準優はよっぽど強い勝ち方を見せておかないと、優勝戦苦しいなとは思ってたんです。
その矢先の勇み足でした。


昨夜更新の女子リーグcafeによると、

永井選手はFコールを聞いてピットに戻ってくると、
その足で医務室へ向かいました。
そしてすぐにピット内にアナウンスが流れ、
明日からの欠場が発表されたのです。


この日は痛む足を引きずっていただけでなく、
首にも痛々しくテーピングが巻かれていました。
見ているこちらが辛くなるほど、
彼女は満身創痍で走り続けていたのです。

体の一部分をかばうと、思いもよらぬ箇所に影響が出ることはよくあることで、
おそらく左の膝をかばいながらのレースをするうち、いつの間にか首に来ていたのではと思います
(宿舎で寝違えただけかもしれませんけど・・・)。


そんな悲惨な体調に加えて、地元で予選トップという重圧。
正直、3日目が終わった時点で2位とか3位の位置だったら、
もうちょっと気分的に楽な走りができてたと思うんですよね。
それが、予選最終日を前にトップ。
僅差で追う節ちゃんとエリーが、ともにエンジン気配抜群で負けようのない状態。
追われる立場の苦しさを丸2日間味わい続けていたわけで。


まさみちゃんの深層心理が、
最後は「もう解放して・・・」と訴えていたのかもしれませんね。
そういう意味では、勝負の世界の人間として、
永井聖美に引導を渡した田口節子と三浦永理はあっぱれです。
もうあと1時間で優勝戦ですけど、ハイレベルな一騎打ちを期待したいところ。

ここで優勝戦のヒント。(メンバーは田口・三浦・森脇・池田紫・五反田・池田姉)
オバケの伸び足を生かすには2コースでは魅力半減の三浦。
6コースでは全く楽しみがないといっていいエンジンのアケミ。
静岡両者の利害は完全に一致しています。


ここは、アケミの前付けを三浦が入れて、162・345の進入と予想。
田口のインはやや深めになるかもしれません。
そうなると、三浦のほうが有利かな?という気がします。
田口の出足〜行き足も超抜気配になっているので、押し切っても何ら不思議はないですけど。

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さて、話を永井聖美に戻しまして。
ヒイキの選手であっても、敗者を美化することは好きじゃないわたくしですけど、
今節は本当に必死で走ってたのがよく伝わるレースだったと思いますよ。
ひとことで言うと、「プロ選手の闘いぶり」だったと思います。
金本知憲じゃないですが、悲鳴を上げる身体に鞭打って、
自分のためよりもファンのために走ってくれてるような、そんな印象を受けました。


まさみちゃんの頭の片隅に、やっぱり「総理杯」というのはあったと思うんですよね。
夢にも思ってなかった笹川賞に、ファンの後押しで出させてもらうことができて、
その恩返しに、今度は自分の力でSGに出て、ファンにその姿を見てもらいたい。
やっぱりどんな人間でも「エエカッコシイ」ですから、
「かっこいいレース」がモットーのまさみちゃんが、そう思わないはずないんじゃないかと。
一ファンのうぬぼれかも知れないですけどね・・・。


残念な結果の中で一つホッとしたのは、
インからドカ遅れで負けたのではなく、フライングで散ったこと。
考えたら、舟券買って応援してくれたファンに、迷惑は掛けてないんですよ。
そこは胸張っていいんじゃないかと思います。
常滑の胴元には申し訳ないですけどね。


同県の後輩をはじめ、今節常滑のピットにいた若手の選手たちは、
きっと「永井さんはすごい人だ」と思ってくれたと思いますよ!
かつてまさみちゃんが、鵜飼さんや日高さんらを見て尊敬してきたのと同じことを、
今度は下の世代に見せてやってるような気がします。
知らず知らずのうちに、ものすごく成長してる証じゃないでしょうか。


とにかく、まずはゆっくり休んで欲しいです。
もう水曜日には宮島の前検がありますけど、お休みしたほうがいいと思います。
とてもじゃないけど3日間でリフレッシュできる心身状態じゃないと思うので。
奇跡が起きてピタッと治ったら話は別ですけどね(笑)。


今一番心配なのは、無理をしたばっかりに完治が長引くこと。
そして何より、後遺症が残るということ。
プロである以上多少の無理はしないといけないですけど、
古傷の影響でカッコいいレースができなくなっちゃったら、本末転倒ですから。


わたくしは大阪人特有の、超のつく「いらち」ですけど、
基本的に浮気性ではありませんので。
気長に待ってます。


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お正月の尼崎に斡旋が入らなかったのが幸いして、
永井聖美選手のフライング休みは元旦から30日まで。
2月初めの津・東海地区戦は、呼んでもらえたら走れそうです
(確かフライング休み明けでも地元地区なら記念走れるルールだったと思うので)。

今節の永井聖美選手の成績は、12122113 準F(私傷病により帰郷)
08年年間勝率は 6.75
09年後期級別審査勝率は 6.35