薄氷の予選トップ & チル4考

わたしゃJLCに加入しておりませんので詳細はわからないんですが、
WEBで更新されるJLCニュースの縮刷版はだいたい毎日読んでます。
今夜見てみると、興味深い内容が一つ。

多摩川でチルト4度のテスト実施
今日13日、多摩川競艇場でチルト4度のテストが実施されました。
参加選手には、熊谷直樹選手、長岡茂一選手、村田修次選手、阿波勝哉選手を含める6選手が登場。チルト4度を使用しての試運転や、プロペラ修正、またスタート練習や模擬レースなどを行いました。
その後、検討会も設けられ選手たちが意見を交換。JLC NEWSでは阿波選手、長岡選手のコメントをお届けします。


競走水面の狭い場を中心に「安全面に問題」との理由でチルト3度を自粛していたのが、
次々に各場で解禁になり、3度を使えるというだけではアピールにならなくなったのか?
ついに多摩川がその上の領域に手を付け始めた模様。


でも、ここまで行くと正直心配
そりゃもちろん、直線は気持ちいいぐらい伸びるでしょうし、
6コースからでも一気に決めてしまう可能性は増えるかもしれません。
ファンにとってもそれは魅力ではあります。


ただ、本当に安全なの?
チル4の6コースがスタートちょっと遅れながらもグイグイ伸びて、捲ろうとする。
しかし5コースの選手はしっかりスタート決めていて、これに激しく抵抗。
1マークで大競りに・・・なったらやっぱりちょっと怖いですよね。


「チルトMAXは慣れた人しか使わないから大丈夫」という意見もあるでしょうけど、
果たしてそれで済むかな?
確かに今はそうかもしれません。でも、
相手のチルト上げに対抗するために自分もチルトを・・・という心理だってありうる。
例えば阿波が同じレースに走ってて、彼には負けることができない得点率状況だったとしたら。
自分もチルトをハネて、そして5コースに入ればいいじゃないか
と思う選手が出てこないとも限らないと思うんですよね。


そのうちに、おそらくチルトをハネて競走する選手の割合は増えると思います。
今でもどんどん増加してるわけですし。
同時に、スペシャリストでない選手がチルトを上げるケースも増えるでしょう。
あるいは技量的に未熟な選手とか、コースが取れない新人が、
目先の勝利を求めてハネないとも限らない。


そうなったときに、果たして安全が保障できるのか?となると、
ちょっと怖いところだと思います。
4度が認められたら、次は5度、6度・・・青天井になりかねないし、
どこかで線引きをしておかないと危ないのでは。


競輪では今、10年前では考えられなかったような大きな倍数のギアを使って
レースが行われるようになっています。
確かにトップスピードは昔に比べて格段に速いし、迫力はある。
しかしその代償で、落車事故も大変目立つようになりました。
前へ全力で踏むことに重点が置かれ、ヨコへの対処がおろそかになるからです。
ビッグレースでの落車や大量落車は、見る者を白けさせると同時に、
優秀な人材を一時でも休養させなければならない事態となり、競輪界にとっても大きな損失。
9月のオールスター競輪では痛ましい事故も起きました。
それでも現状では、ギアに制限を掛けるという話もなく、
落車を防止するための有力な手段が講じられていません。


今回のチルト4度へのアプローチは、
競輪の大ギアとイメージが非常にダブるところがあります。
阿波をはじめとするスペシャリストはもちろんのこと(リスクを誰より知ってるでしょうから)、
なるべく多くの選手や審判員・整備士の意見を聞いて、結論を出して欲しいと思います。
大事故は、起こってからでは遅いですから。


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さて、昔多摩川でチルト3度を1回だけ使ったけど、
コンマ46というみすぼらしいスリット何もできなかったオネエチャンのお話(笑)。


ああそうそう、チルトが青天井になるもう一つの懸念はこれなんですよね。
あのときみたいに「銭返せ〜!」と思うケースが増えて、
盛り上がると同時に、白けるレースも相当に増えるんじゃないかと。



11/13(木) 常滑競艇女子リーグ レディース笹川杯 3日目

10R 予選特賞  西村歩・松本・鎌倉・岸・永井・平田
ペラ換えた岸のピット離れが悪く、永井は難なく3コースをゲット。
1254・63の並びから、内側優勢のスタート。
永井もコンマ07で踏み込んだが、イン西村に04を決められては。
捲り差しで突破を図るも、巧く西村にカットされ不発。西村はこれで破竹の4連勝。
あとは松本との2番手争いとなり、
2周1M永井の先マイがキャビッたところを松本が攻めあぐねて決着。
西村歩−5永井聖美−2松本晶恵  2連単400円  3連単1,340円

今日は回転を合わせ切れなかった?なんかターンがおかしかったですね。
スリット近辺の足もあまり目立ちませんでした。
オール2連対はキープしてますけど、たぶん本人もモヤモヤした気分だと思います。
ヒザが痛くてそれどころじゃないかもしれませんけど。



(ボーダーはやや高めに見積もって6.00。実際にはもうちょっと低いかも。)


常滑のドリームの点増しがあまりにもエグいので、
31111と破竹の快進撃を続けるあゆちゃんですが、それでも4位。
ちょっとかわいそうですよね。
で、完全に手が付けられなくなってきた気配のエリーを何とか凌いで、
まさみちゃん、予選トップを死守してます。


はっきり言って、よほどのことがないと今の三浦のエンジン、負けないと思います。
初優勝した去年の宮島の足もすごかったけど、今回はそれ以上にオバケ気配
なので永井が優勝するためには、一番三浦が攻めにくい2コースに入れて、
捲らせずにインから逃げるぐらいしか手はないような気がします。
明日エリーが連勝すると7走70点・1着数5ですから、
まさみちゃんが予選トップで逃げ切るためには、連勝しかありません
精神的にも体力的にもしんどいけど、我慢してほしいですね。



11/14(金) 常滑競艇 女子リーグ第11戦 レディース笹川杯 4日目

1R 前田・大澤・加藤奈・長嶋・滝川・加藤綾  進入想定342・615

大澤はイン拒否?さすがにこのメンバーではコース不問で長嶋が決めないと。



2R 中西・茶谷・松本・平田・松村紀・岩木  123・456

2着勝負・松本の踏み込みが中心だが安そう。競らせて茶谷の差し切りあるか。


3R 石井・川邉・喜多・藤崎・池田姉・清水  123・564

渾身の逃げで勝負駆け続行の明美だが気配はまだ・・・。川辺の先攻めで足りる。


4R 遠藤・野辺・中里・井口・三浦永・池田紫  234・561

P離れ重視のペラに換えた野辺は足落ち。三浦の相手は順当に紫乃と中里。


5R 水口・八島・中谷・鎌倉・宇野・加藤奈  123・564

今節は久々に活発な八島だが2コースなら差しか。鎌倉は枠主張もじゅうぶん。


6R 平高・平田・長嶋・佐々木・西村歩・魚谷  123・456

進入難解でスタ展必見。日ごとに目立たなくなってきた佐々木だがこのメンバーなら。


7R 予選
1 津田 裕絵 (山口) 
2 細川 裕子 (愛知) 2着で6.16、3着で5.83
3 岩木 真美 (長崎) 2走17点
4 石井 裕美 (千葉) 
5 五反田 忍 (大阪) 2走9点
6 永井 聖美 (愛知) 準優当確
進入想定 235・641

五反田のピット離れが良く、少なくとも石井は押さえ込みそう。あるいは2コースまで?
永井はこれにしっかりと付いて行きたい。そうすれば労せずしてセンターは取れる。
インがだいぶん巧くなってきた細川が2着勝負で気合充満のはず。
ただ、あんまり心臓の強いヤツじゃないからね(笑)。ちゃんとスタート決められるかな。


仲良しの永井だけど、前述の理由でここはちょっと妥協できない。
五反田は今節攻められる足ではないので頼りにはならないか。
自分からスリットしっかりと踏み込んで、できれば一気に内側を攻略してしまいたい。


8R 清水・井口・安達・茶谷・原・田口  123・465

田口は前付けもありうる。いずれ安達の強引攻めに乗って一気に抜け出すか。穴その安達。


9R 滝川・三浦永・松村紀・森脇・八島・藤崎  234・561

さすがに2度目の出負けはないはず、三浦で堅い。2着も足の差で森脇か。


10R(特賞) 佐々木・宇野・岸・池田紫・喜多・中西  123・456

インだと不安な佐々木だが宇野のカベがあれば。宇野ヘコめば紫乃の捲り差しがヒットか。


11R 予選特選
1 永井 聖美  (愛知) 準優当確
2 西村  歩  (大阪) 準優当確
3 池田 明美  (静岡) 2走12点
4 大瀧 明日香 (愛知) 無事故完走
5 中里 優子  (埼玉) 2走10点
6 水口 由紀  (滋賀) 2走6点
進入想定 123・456

水口が前半で勝負掛けをクリアしていればまず枠なりだろう。
明美に自力で突破の足がないとなれば、メンバー的に攻め手不在。
それならば、今度こそ何としてでも逃げ切ってもらわないと。
準優の1号艇を安心して見ておきたいしね。


12R(トコタン賞) 田口・五反田・魚谷・中谷・川邉・野辺  123・456

魚谷が田口に猛アタックなら面白くなるが・・・。ペラ換えて野辺の3着注。