弥彦競輪・すぴRits見学顛末記Vol.1「嗚呼、惨状競馬場」
KYOTEIブログの人気コーナー、女子選手による「VIVA!キューティーブログ」。
最新のエントリは古川舞。
「艇界のハルウララ」と呼ばれた時期もありましたが、
近況は散発的に見せるアウトからの強攻策を武器に、1着型選手としての片鱗を覗かせていて、
「穴ならこれ!」と思わせる働きを見せています。
でもそんなこととは関係なしに、
ブログの構成、上手い!
オレもこういう感じの旅日記が書きたいなあと思わせる写真と文章。
たぶん過去のキューティーブログの中でも3本の指に入る、いいエントリです。
いやあ、オホーツク紋別行きたいっすよ〜。
ファミコンの「オホーツクに消ゆ」をプレイして以来、憧れの場所なんですけど
(動機が何ともアホですが)、
悲しいかな、北見ばんえい競馬廃止以来、オホーツクはバクチ空白地域ですからねえ。
舞タンには、是非とも東京支部で女子トップの選手に出世していただいて、
「ボートピア紋別」をオープンするよう胴元に働きかけられるような権限を
持つまでに至って欲しいものですね。なんなら廃校跡にでも・・・。
ええ、開業のあかつきには是非行きますよ。「北海道&東日本パス」使って。
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閑話休題。
先週、しばらく更新をサボっていた間にわたくし何をしてたかと申しますと、
例の「鉄道の日記念きっぷ」を消費するため(参照)に、旅打ちしていました。
行き先は弥彦競輪場。
調べれば調べるほど大阪から行くには遠くて、実行に移すのに勇気が要ったんですが、
今回を逃したら次はいついけるか判らない、ということで、思い切ってGOサイン。
というのも、弥彦競輪は新潟県、つまり豪雪地帯。
11月下旬から4月初めまでは、開催そのものが行われません。
ということは、青春18きっぷユーザーにとって、
チャンスは夏休み期間と、鉄道の日きっぷの使える10月半ばのみ。
さすがに東のF2開催を見に行くわけにはいきませんから、
今回の10月14日〜16日のF1開催は、まさに千載一遇の好機!
そんなわけで、15日(水)の昼過ぎ、
梅田の金券ショップで「残り1回分」の鉄道の日きっぷを買い求めまして、
それを使ってまず東京へ。
新宿からは夜行高速バス「キラキラ号」に乗りまして、
翌16日(木)、定刻の午前5時45分、新潟県・燕三条駅に降り立ちました!
・・・早えぇよ(笑)。
まだ日の出の時刻も迎えていなくて、駅周辺は深閑。
でもこういうときに、いたずらに時間を潰すようなわたくしじゃございません。
ちゃんと事前にチェックしていた場所が。
新潟の三条にはかつて、地方競馬場があったのです。
残念ながら2001年に廃止になってしまいました。
わたくしにとっては巡礼叶わなかった地の一つ。
今回のチャンスを逃すと、もう二度と訪問できない可能性が大・・・。
というわけで、燕三条駅からテクテク、20分ほど歩きまして、
もうちょっとで信濃川を渡るかという地点で、
競馬場のスタンドらしきものの裏側が見えてきました。
使われなくなってからもう7年ですか。お化け屋敷的な佇まいです。
入れる場所はどこかなと探していますと、
そういえば、いまは南関東競馬の場外発売所になってるんですね。
大井を中心とする南関東は、2000年以降に廃止した競馬場から権益を奪って、
自分たちの場外発売所にしてしまいました。
おかげで大井競馬はいまでも潤ってます。ペッペッって感じ。
もちろんまだ発売時間ではありませんが、とりあえず中に入ってみました。
ホームストレッチのスタンドだけが、遺跡のように取り残されています。
場外発売は1階(地下?)で行われているようで、
スタンドの地上部分は立ち入り禁止になっていました。
・・・すみません、誰もいないので上がらせてもらいました(笑)。
スタンドに上がる階段がなかったので、よじ登りましたがな。
これが現在の三条競馬場、レースコース跡地。
かつての面影はほとんど感じられません。
もと内馬場だったであろう場所に、柵に囲まれた整地がありますが、
ここが来年、新潟で行われる国体の馬術会場となるんだそうです。
それもその大会だけのための特設会場。
もちろん、この朽ち果てたスタンドが競技観戦の場所になる可能性は、
どう見積もってもなさそうです・・・。
穴場の跡。
廃止になってのち、大地震にも見舞われていることですし、
このスタンドが再び日の目を見ることは、まずないでしょうねえ。
第3コーナー走路の跡かと思われるカープと、その背後の並木。
ここだけが辛うじて、かつて競馬場だったことを偲ばせます。
今現在、この場所でどれほどの売上げがあるんでしょうかねえ。
ひょっとしたら、場外発売の設備費や人件費だけでも採算が取れているかどうか・・・。
早朝ですから客がいないのは当然なのですが、
それにしても本当に寂寥感に胸塞がれる思いのする、三条競馬場跡地。
奇しくもこの日10月16日は、道営・旭川競馬場の最期の日でした。
今後は旭川開催分を馬産地に近い門別に集約してスリム化を図るようですが、
どうやら今後の存続の見通しとしては、絶望的な気配。
昨年、奇跡の逆転存続を決めた岩手県競馬も、最後通牒を突きつけられている模様(参照)。
笠松も地権者との折衝が決裂したままで極めて見通しは暗く、
福山・金沢も廃止との噂がまことしやかに流れています。
あと10年もしないうちに、
平日の競馬開催は大井と川崎だけ、そんな日が来てしまうのでしょうか。
JRAが無料ネットライヴ放送を始めれば、土日開催の地方競馬への大打撃も必至。
無念ですが、現時点でわたくしにも打開策は考えつきません。
法律すれすれではありますが、大学や高校で啓蒙活動をやってみるぐらいでしょうか(笑)。
寂しさに囚われつつ三条競馬場をあとにして、
すぐ近くのガストで朝食を摂り、いよいよ目的地・弥彦に向かいました。
つづく。
昨日の つわものどもが 夢のあと(笑)