オッサン、微笑みを取り戻してよ

9/22(月) 甲子園 対横浜19回戦


横浜  000 200 000  2
―――――――――――――――――――
阪神  120 000 00×  3


勝 石川(1−0プロ初先発初勝利)
S 藤川(34S)  負 吉見
HR 吉村

9/23(火祝) 同20回戦


横浜  000 001 000 000  1
―――――――――――――――――――――――
阪神  000 001 000 000  1


HR 鳥谷13号ソロ


最近あんまりスポーツ新聞を購入する気力も、サイトを見に行く気力もなくて、
誰が先発のマウンドに立つのか予想がつけづらい状態。
だから、巷では予想されてたことかもしれないけれど、
1戦目の先発が石川だとも、今日が中2日で下柳だとも全く想像してなかった。


石川はそれほど特徴を持っているピッチャーではない。
「一芸に秀でる投手はリリーフで」というのがコンセプトの岡田野球だから、
阿部よりも先に先発で試そう、という気になったのだと思う。
球威・持ち球ともに、上園と似たようなタイプだけど、
向こう意気の強さを前面に出す上園とは違って、石川は見た目がいかにも阪神
川尻の顔葛西の青ヒゲをつけたような風貌で、どちらかというと飄々として見える。


立ち上がり甘い球も散見されて、これは捕まったら厳しいかなとは思ったけど、
これというピンチもなく、吉村の特大の一発だけで5回へ。
ここで初めて得点圏に走者を背負い、横浜自慢のクリーンアップを迎えた。


2死1・2塁から内川を歩かせ満塁にしたことが石川の勝因
内川と村田を天秤棒に測ったわけではない。
満塁になったことで、セットからノーワインドアップに換えた
これで石川は球威を取り戻した。逆に村田はその豹変振りに、タイミングが取れなかった。
ここがこの試合のすべて。


本当は、この場面がこの試合のすべてであってはいけないのだが・・・。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


この不安がまともに的中したのが、今日の2戦目だった。


とにかく、守るほうはよく守ったよ。
今岡だけは相変わらず足が動かないけど、これはもう仕方ない。
ただ、打てない。打てなさ過ぎる。
12イニングで3安打?
鳥谷の一発以降はまるまる7イニングノーヒット?
ひどいなあ。
ある意味鳥谷のホームランが奇跡的なもので、
実質昨日から18イニングまともに攻撃してないのと同じか。


金本はパニックになっているね。
テレビ越しにもイライラしているのが判る。
下柳も奮闘したとはいえ、無失点の段階から苛立ちが見え見え。
同い年の矢野じゃなければ、どんな名捕手でも制御不能だったと思う。


ベテランが頑張るのはもちろん良いことではあるけど、
あれだけ余裕のない表情をしていては、ベンチのムードが悪くなるのは必定
野手が完全に萎縮してしまった印象を受ける。
だから、東京ドームの金本の2連発を見たときも、
わたくし個人的には、チームに活が入ったという気には全然なれなかった。


球児のように「苦しいときこそ笑え」とはさすがに言えないけれど、
打席やマウンドではともかく、せめてベンチではもう少し明るく振舞って欲しい。
そうでないと、金本や下柳らベテランのストレスを、選手全員が背負い込むことになってしまう。
これでは北京の日本代表と同じ。二の轍だけは踏まないでもらいたい。


悪いムードのベンチから難を逃れていた、と言えば皮肉すぎるが、
ブルペン待機のリリーフ陣はみなよく頑張った。


ただ、やっぱり久保田は全盛期には程遠いね・・・。
ストレートが頻繁にシュート回転して、スピードが落ちる。だから三振が取れない。


久保田が久保田らしい特徴を失ったのだから、前述の岡田野球的には、先発転向もアリ
いずれにせよ、短い期間で昔の久保田に戻れと言うのは無理な話だから、
あとは気力と自信だけで戦ってもらうしかない。
今日はその点では開き直りも良く、実のある内容だったと思う。