酔狂の幸運


9/24(水) 甲子園  対横浜21回戦


横浜  100 001 000  2
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阪神  002 200 01×  5


勝 福原(3−2)  S 藤川(35S)  負 三浦
HR 今岡6号2ラン  内川


前日の阪神打線は惨々たる有様。
しかもこの日はリーソップVS三浦という対戦が濃厚。
どう考えてもまともに点が取れるはずがない。
こんな拷問のような手合い、わざわざ銭払って見に行くのはよほどの酔狂やね。
もっとも、前売りで完売していたからしょうがないんだけど。


そんな中、仕事のついでにフラっと立ち寄ったいつもの第2ビルの金券屋。
優勝争いの真っ只中と言うのに、たった1000円で券が売られていた。
おおかた、胴上げがあるかいなと思って、銭儲けを企んでたヤツの見込みが外れたか。
「ざまあ見さらせ」と思って、レフスタを1枚、1000円で買うてしもうた。
ワシが一番酔狂だったりする(笑)。


で、甲子園へ行ってみたら、これがバックスクリーン寄りのまことに特等席。
リーソップの先発マウンドを生で見るのは2回目。やっぱり酔狂だなあ(笑)。
コントロールは相変わらず甘い。
もう少し荒れ球ならば面白味もあるが、真ん中近辺にボールが集まるから怖い怖い。
それでも、年齢も若い分矢野のリードに素直に従うだけ、ボギーとは違う。
カーブでいつでもストライクが取れるのも良い。
とにかく緩急差をつけて、どうにかこうにか最小失点で凌いだ。


それにしても、バッティングのセンスは皆無だねえ(笑)。
何が目に留まって、メジャーが彼を野手としてドラフト指名したんだか・・・。
結局4回裏、チャンスの打順のところで交代。
勝負手としては正しいが、ちゃんとリーソップには岡田のほうから直接謝っておいて欲しい
助っ人外人とはいえ、ただの便利屋ではないのだから。


その場面だが、4回裏に代打を出すこと自体は反対しない。
ただ、「勝負手」であるならば、絶対に桧山を出さなきゃ
現状のリンでは全くの期待薄。客席も盛り上がらない。
案の定情けないバッティングを晒したリンだったが、関本の好走塁が光って野選。
点が入るというラッキーな結果だけは出たが、代打が桧山ならもっといい結果も見込めたはずだ。


リーソップに勝ち星を譲ってもらった結果になったのは福原だ。徐々に復調の色は見える。
ただ失点がソロホームランというのは、試合の流れとしては悪くないものの、
福原へのこれからの期待という意味では厳しい。
クライマックスシリーズバケモノの読売打線相手に先発をしなければならないのだ。
それを考えたら、ソロとはいえあっさりと甘い球を放り込まれているようでは困る。


とにかく、三浦の調子が悪かったこともあって、阪神は奇跡的な勝ち星をゲット。
この1勝は大きい。
「もう少しの間、辛抱しよう」という気をナインに起こさせる1勝だ。
見るほうもそれなりの値打ちがあったよ。少なくとも、1000円は安かった(笑)


9/25(木) 同22回戦


横浜  000 012 000  3
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阪神  000 500 00×  5


勝 安藤(13−8)
S 藤川(36S・通算100S)  負 阿斗里


横浜は桑原を登録して先発させるかと思っていたが、蓋を開けると高卒ルーキー。
なんでも「アトリ」という鳥の名前から付けた名前だそうだけど、
「阿斗」といえば、劉備玄徳の子劉禅、要するにアホの代名詞やんか。
もうちょっといい字を当てればいいのに・・・。


とにかくこういう負けられない試合の中で、一番危ないのが初物の先発
案の定、立ち上がりから苦戦する。チャンスは作るが、決め手を欠いて無得点。
そろそろあせらないと・・・と思う直前の4回に、やっと捕まえられたから良かった。
もっとも、先制点が安藤のタイムリー、というのがどうにも情けないけど。


その安藤、投げるほうではまだまだ本調子には遠そうだ。
しかもスタミナがなくなっている。おそらく相当疲れが来ていると思われる。
次は火曜日の中日戦、そして再来週水曜の東京ドームが待っている。
どうにか立て直して欲しいものだが・・・。