18きっぷ・松山競輪道中記(前)「ふれ合いのできる競輪場」

夕方、松山の決勝戦四国競輪インターネットライブで見てたんですよ。
誰もが捲りと思ってる笠松ラインの交わしの交わしで9370円。
3着が今節絶好調の小豆島さんで、3連単14万
ひぇ〜〜!これ絶対取れてるよ〜!
笠松が逃げさせられる可能性は十分に考えられるし、
吉田尚作(通称・田吾作)は3番手から伸びさせたら天下一品よ。


何でこんなことを言うてるかと申しますと、
日曜日、開催の初日に松山へ行ってたからなのであります。


18きっぷ、ほんとはね、福岡に行くつもりだったのよ。
でも肝腎のオネエサンが欠場しちまったので。
2日分余っちまいました。
2日間も旅するのは、もう面倒だなあ。
ってなわけで、いろんな行き先の候補があったんですが、
zevon先生をお誘いして松山競輪へ、ってことに決定。
松山はわたくし未だに訪問していない場所だったのです。


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当たり前ですが1日分は先生の分ですので、わたくしの使えるのは1日分だけ。
1日で大阪から松山まで、鈍行で行って帰ってくることなんてできるのか!?
大阪を朝5時に出る始発に乗って西を目指していては、松山に着くのは夕方近くになっちゃいます。
それでは競輪に間に合わない。
そこで裏技その1、終電を使う


0時3分発の快速で姫路へ。
そして姫路からの始発に乗って再度西を目指せば、松山にはちょうどいい時間に到着できるのです。
もちろん既に大阪の時点で日付が変わってるので、1日分のきっぷで乗れます。


1時半過ぎ、姫路に到着。ここでおよそ4時間待ち。
まあ普通はネットカフェかマクドなんですが、今日はどうもしんどいなあ。呑も
ってなわけで迷わず駅前の魚民にチェックイン(笑)
何だかんだで3500円ぐらい取られました・・・そこまでして18きっぷで旅せなあかんのか!?


閉店の5時までしっかりと呑ませていただいて、再び姫路駅へ。
そこから岡山と坂出で乗り換えまして、いよいよ四国であります。
瀬戸大橋は・・・爆睡してて景色見逃しました(アホ)。
多度津でzevon先生と合流し、そこから観音寺と伊予西条でさらに乗り換えて、
12時過ぎに松山駅に到着しました。


ちなみに、伊予西条ではこんなキャンペーンが展開中。
すいません、今のわたくしにはこれ見ても池千夏しか思い浮かべません!


さて松山の駅を降り、観光案内所で無料バス乗り場の場所を聞いて、
待っているとすぐにバスが来ました。観光バスでした。
伊予鉄松山市駅が始発のようで、日曜日だからでしょうか?乗車率はなかなか優秀。
15分ほどで競輪場に辿り着きました。


松山の自動発券機はこんなやつでした。
最近、どの競輪場も発券機の型が違うような気がします。
どんどん新型が導入されて、便利なのはそれはそれでいいんですけど、
あんまり場ごとで違いすぎたら、生産コスト面でどうなんでしょうねえ?
ちょっとそこいらへんが心配なところです。
これからの競輪、ハード面でのコストは切り詰めれる限り切り詰めて欲しいですし。


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さて、レースが始まってビックリ!

ここの競輪場、いわゆる「敢闘門」というのが存在しません。
選手たちは4角奥の検車場から出てきて、バンクとスタンドの間の通路を通って入場します。
そしてこの写真ではよく判りませんが、
スタンドとこの通路の間、柵があるだけで、空間上「面」での仕切りがありません。
つまり客がスッと手を伸ばせば、選手に触れられるぐらいの至近距離。


こちらはレース終了後。
この写真とは違いますが、最終レースで小豆島さんが1着を取った後、
ファンの人とハイタッチを交わしていましたよ!


いやあ、ホンマ、隔世の感がありますなあ。
特に西宮のバックスタンドで競輪を覚えたわたくしにとっては。
もしも西宮とか甲子園で、10年前にこんな通路があったら・・・
何が起こってるや、わからんよ(怖)。
#もっとも西宮や甲子園なら絶対こんな構造にしないでしょうけど。


イナ・・・もといローカルの競輪の良いところはここでしょうねえ。ほのぼのしました。
21世紀の競輪はこれが生き残る道ですよ。
最近、競艇の世界では頻繁に選手がイベントに参加していますけれども、
レース中はメット被ってますし、何よりも陸と水の違いがありますよね。
でも、競輪は競馬や競艇に比べても狭いフィールドで、本当に目の前の陸地を選手が走るわけで、
選手とファンとの距離感に関しては絶対に競輪のほうが近いんですよね。


ところが、これまでは騒擾の不安があって、
金網やらアクリル板やらで選手とファンの間を仕切ってしまっていました。
もう、さすがにいいでしょう!そんな仕切り作らなくても。
まだ川崎とか奈良とかはやめたほうがいいと思いますけど(笑)、
地方の競輪場は、もし改修するならば松山のような入退場形式を検討してください。


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ところで、

バックスタンドに妙なスペースがあります。
公園っぽいですが、人の気配はありません。
そしてその奥に選手の横断幕が張られています。
でも「オールスター開催」の看板にジャマされて、走っている選手からは見にくいような。


で、実際に競輪場を出て、バックに回って見に行ってみました。
松山競輪場は客の可動域がホームスタンドと、1〜2角の2階部分のみ。
スタンドからはバックに行けないのです。


「サイクルセンター」という名前になっていました。
競輪開催日は閉鎖されているようですが、
普段はMTBとか、おもしろサイクルとかで遊べるそうです。
おそらく競輪場を新築する際に、先行きの乏しいバクチ施設だけじゃ賛同が得にくいので、
いろいろと他の目的でも使えますよ〜
という言い訳のために作ったんではなかろうかと。


ただ、前述の通りここの競輪場は客の活動範囲が狭いので、
来年のオールスター開催時はパンクすること必至と言われてますから、
ここのスペースを開放し、新たに臨時発売窓口を設けるなどの対策を
今のうちから考えておいたほうがいいのではないだろうか?
zevon先生とそういう論議を交わしておりました。
いざとなったらノミ屋を誘致するとか(笑)。


それから、上の写真でも解ると思いますが、
ここの競輪場、ナイター設備ができ上がっています。
バック側の高い位置に照明機が2〜3台、両方のコーナーの周りにも照明灯が多数設置されていて、
いつナイター開催を実施しても大丈夫な状態になっているものと思われます。


ただ、光熱費のコストもさることながら、街の中心部からやや離れた競輪場で、
都会ほどサラリーマンの集客が見込めないことから、現時点ではナイター開催の気配はありません。
でも、これは私的には大変もったいないことだなあと思います。
ちょっと遠いけど、松山には道後温泉があるのよ。
エエ年したオッサンが温泉に漬かったあと、昔ならストリップにでも行くところですが、
もしも夜に合法のバクチやってくれてたら・・・行きますやんか!


競輪場のみならず各地のレース場は、まだまだ観光資源として開発の余地が大きいはず。
近年、別府が温泉街で宣伝活動をやってるようですけど、
松山とか、伊東とかも是非、温泉街とのコラボレーションをもっと図っていただきたい。
そのために、ナイター開催は実に有効ではないかと思うのです。
もちろん土日に本場開催するってことが条件になっちゃいますけどね。


さて、肝腎の車券のほうは・・・
と思ったんですが、長くなっちゃったので次回に続く。