悪夢はいい夢で振り払うしかない
9/5(金) 広島 対広島18回戦
阪神 200 000 010 3
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広島 401 000 10× 6
勝 篠田 S 永川 負 下柳(11−5)
HR 栗原
いよいよ3.5ゲーム差か・・・。
もう「クライマックスシリーズに向けて」とか言ってられる状況ですらないねえ。
とにかく今日その日の試合をどうにかしないと。
打線は今日もいじってきた。
初回の2点は、早速効果が出ている・・・一見そういう感じがするんだけど、違う。
カープのリリーフは質・量ともに揃っている。今ならウチよりもある意味上。
だから、取れるときに、つまり先発からガッポリ搾取しないと勝機が薄くなる。
鳥谷のタイムリーの後、後続が続かなかったのが今日の大きなポイント。
さて、チームの今の低調ムードを吹き払える決め手は、いったい何か?
読売戦のころから感じていたけれど、今日の試合でほぼ確信した。
矢野の適時打、もしくは本塁打。
これだ。
今日の下柳は久々のダメ柳で、まあそれは年に数回あることだから仕方ないとして、
ピッチャー交代と同時に、矢野までベンチに下げられてしまうというのは、異常事態。
逆転不能の点差ではない、しかもまだゲームの前半で、
スタメンで出た矢野が下がったという記憶は、03年以降では全くない。
別にその後のリリーフが、野口と相性の良い投手って訳でもないんだし。
矢野は温厚そうに見えて、実は誰よりも我の強いタイプ。
誰かがサヨナラ打ったとき、40歳にもなって真っ先にベンチを飛び出すのがその証拠だ。
だから、バッティングで好調のときはリードでも冴えているけど、
自分の中でモチヴェイションの高まりがないときは、打っても守っても精彩がない。
散発的にヒットは出ているんだけど、得点に結びつかない。
水曜の横浜戦で、内野安打を狙って一塁まで走ったが、きわどいタイミングでアウト。
あれで矢野は相当に怒っていた。
すると直後に盗塁を許す。送球は良かったのに、わずかに走者の足に負けてしまった。
リズムが悪いときはこんなもの。
そして今日は初回の大チャンスで凡退。あれではリードにも弾みがつかないし、
ピッチャーもベンチも、何か矢野に対して重苦しいものを感じてしまう。
だから4回の時点で「ベンチに下がれ。頭を休めろ」と指令が出たのだろう。
おそらく、矢野は北京でのことを未だに引きずっているように思う。
北京で戦った選手たちはみんな、一生掛けて十字架を背負わねばならぬようなものだけど、
特に準決勝の韓国戦で、リードを買われてスタメン起用されながら期待に応えられなかった、
矢野の落胆はひとしおではないだろうか。
切り替えてくれ、とは言えない。わたくしだって気持ちは未だに切り替えきれない。
祈るのは、とにかく早いうちに、目立つところで矢野に結果が出ることだ。
これでベンチの雰囲気もきっと変わる。先発投手も心強く投げられる。
今回のエントリのタイトルはそういう意味。
もしも近いうちに、矢野がお立ち台に呼ばれる日が来たとしたら、
たとえ2位と1ゲームしかなくても、タイガースは逃げ切れるはずだ。
だけど、9月中にそのシーンがなければ・・・苦しいだろうね。