特例か?変革か?

7/13(日) 甲子園  対広島11回戦


広島  001 001 000  2
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阪神  000 020 03×  5


勝 久保田(5−1)  S 藤川(28S)  負 シュルツ


満員の甲子園の客をはじめ、テレビやラジオの前のファンも
おそらく誰一人として予想していなかったであろう金本のスチール。
もちろん、カープのベンチも選手も、予測できていた人はいなかった。


あとでオカボンが白状していたけれど、
★ 1死1塁で、打線がこれから下位に向かうこと。
★ シュルツのモーションが大きいこと。
★ バッターが関本で、一気に長打で決められる可能性が少ないこと。
★ 金本の足の状態がすこぶる良いこと。
★ でも、誰も四十の年寄りが走るなんて思っていないこと。
これだけの条件が全て揃った上での、盗塁のサインだった。


だから、今年の采配は積極性が出てるねえ!と絶賛するべき内容のものかというと、
そこまでは言えないような気がする。
例えば打席がこれまでのようにリンだったら、走らせていなかっただろうし、
鳥谷や桧山の状態が良いのであれば、セオリーどおり送らせていたはずだ。


今回の策は、あくまでも特殊事情。
ただし、今後相手チームのバッテリーやベンチに対して、
「ひょっとしてひょっとすれば、この場面でもやってくるかもしれない」
という疑念を持たせることができるのであれば、それだけで効果はあったように思う。
これほどのお膳立てが揃ってなくても、たまには動いて欲しい気もするけどね。



先発の金村は、今回も内容的には申し分なかったけれど、
自分の打順に代打を出されて降板する可能性があるセリーグでは、
1本のタイムリーが自分にとって致命傷になるということを身をもって知ったはずだ。


パリーグにいたときよりもさらに、
「先取点を与えない」こと、「1点差を追いつかれない」ことに細心の注意を払って、
来週以降もいいピッチングを続けて欲しい。


追記)
サンスポによると

阪神・広沢打撃コーチ(八回の攻撃に)
「きょうしかできない作戦」

やっぱりそうだよなあ。
でも、そんなことコーチが白状してええのか!?(笑)