甲子園じゃ負けられん

ええっと、1試合飛ばしますけど気のせいってことで(笑)。

7/1(火) 甲子園  対中日9回戦


中日  010 020 000  3
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阪神  001 223 00×  8


勝 渡辺(4−1)  負 中田
HR 金本14号2ラン


この日は甲子園ライスタで観戦。
中日ファンは今でも鳴り物なしで応援してるんやねえ。
前回の中日戦観戦時はビジター席のそばだったからやかましかったけど、
ライスタからだったら何も聞こえないなあ・・・。


試合内容は見ての通り、ミスにも乗じて打ち勝ち。デラロサって打撃はすごいけど、守備はヘタクソやねえ。
その分も自分でカバーしなけりゃならんと思ったかどうか、荒木も野選のミス。
さらに葛城の犠飛が今の強さの象徴。1死3塁は取りこぼししなくなった。


アッチソンは立ち上がりからストレートに威力があったが、それだけ。
コントロールは前回の日ハム戦と比べれば雲泥の差だった。あれでは捕まるのもやむなし。
ただし、5回の崩れようはちょっと特殊めいたものがあった。単なるスタミナ切れではないように思う。


その直前の4回裏、1死1塁からスリーバントを失敗したアッチソンは、
すぐさまベンチ前でキャッチボールを始めた。その行動はいたって普通。
ところが、赤星・関本がつないで、新井のタイムリーで勝ち越し、中田がKO。
アッチソンが5回のマウンドに上がったのは、キャッチボールを始めてから15分以上経っていたか。
このインターバルが、何か災いしたのではなかろうかと思う。


モチベーションを維持するのが困難だったのか、肩が冷えたのか、直接の原因はわからないけど、
大リーグで中継ぎ中心に投げてきただけに、先発投手特有の「試合中調整」の失敗に見えた。
もちろん言い訳にはならないんだけどね。


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7/2(水) 同10回戦


中日  002 001 000  3
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阪神  111 000 001  4


勝 藤川(3−1)  負 吉見
HR デラロサ


9月ならともかく、7月にこの試合展開で負けるわけにはいかない。
こっちのリリーフ陣はまだ「無失点リレー」が基本なわけだからね。


それにしても、チェンにしろ、吉見にしろ、すごいピッチャーだわ。
なぜ火曜日のゲームで使わなかったのかなあと思っていたんだけど、
もう最近はリードしているときの逃げ切りパターンのピッチャーとして起用してるのか。
久保田やジェフのように連投でも平気というタイプかどうかは疑問だけど、
素材としては十分匹敵するものがありそう。今後とも要警戒やね。


その吉見から9回、左打者3人が目の覚めるような当たり。
リンのあの打球はヒットにしてあげてほしかったなあ。
桧山にしろ、葛城にしろ、みんなものすごいスイングしてるよね。
明らかに去年までのタイガースの各打者とは印象が違う。


認めない人(認めたくない人?)もいるだろうけど、
これはやっぱり、広澤コーチの力だと思うよ。
今年は専任コーチが1人になって、伸び伸びと指導できてるということかな。


配球の分析ももちろん必要なことだけど、
根本的にスイングスピードを上げないことには、相手の脅威にはなり得ない。
ナベキューが西武の監督就任時、ピッチャーの視点で、
「思いっきりバット振らないヤツは使わん」と言ったらしいけど、
相手のピッチャーからしたら、去年と今年じゃ阪神の各打者の怖さは全く違うと思う。
西武の場合はデーブが頑張ってるが、ウチの広澤もこの根本を指導できているね。


桧山・葛城のすばらしいバッティングを立て続けに見ながら、
03年の日本シリーズ福本豊がキッパリ「バットスイングの速さが違いすぎる」と、
ダイエーのVを予想したことを思い出していた。
今の各打者の好調振りがいつまで続くかわからないけれど、
もしウチが今年日本シリーズに出ることになったとしても、
5年前のような酷評は決してされない。いや、させない
そう思えた夜だった。