18きっぷで小松島競輪の旅(中)「これが小松島競輪再建の秘策」
小倉競輪祭、初日は京都勢が見せ場たっぷりでしたねえ。
村上兄もヤスも、もうちょっと楽勝して欲しかったところですけど。
一方の稲垣は逃げて直線失速。もうちょっと粘ってというか、
井上でもまともに仕事できるようなスピードを維持しておいて欲しかったな。
とりあえず、近畿で一時予選落ちしたのは格下の2人だけで、
特選落ちの稲垣を含めて6人が二次予選に駒を進めました。うち京都4人。
ところがこれが、分散されまくり。
村上兄の後ろは北川で、博幸とヤスが連係。マエタクは中部3番手。
そして、一番ウマとして格上である稲垣の後ろは中部コンビですよ。
競輪祭のたびに薄々感じていたことなんですけど、小倉の番組屋、
タダでさえ弱い近畿をさらに切り裂いて、勝ち上がり阻止してません?
稲垣は初日せっかく地元を連れて逃げてやったんだし、2日目ぐらい番手をヤスか博幸に回らせてあげてよ。
いっぽう琵琶湖新鋭王座は、尼の爆弾野郎・稲田浩二が好調モード。
1着が1本というのはちょっと彼らしくないですけどね。
このまま行けば準優勝戦を2着で突破して、優勝戦で外枠から爆弾スタート炸裂!
というのがわたくしの青写真です。
それにしてもこれだけ好調というのに、ニフティ競艇特集では一切稲田に関する記事はなし。
本当にピットでは影の薄い、おとなしい子なんですねえ。
それでレースではあの苛烈さですから、ウルウル系のお姉さまファンにはたまらないキャラですよね。
ナベちゃんに感じは似てるかな!?(笑)
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それはさておき。
小松島旅行記の続きです。前編はこちらをどうぞ。
小松島競輪場に到着したわたくし、5Rを見終えてから、中央スタンドの発売所へ。
薄暗い室内で、何だか空気が淀んでいます。
中にいるのは、感心するほどお年寄りばっかり。自営業の社長さん、って感じの人は皆無です。
特観席が300円とお安く、見やすいのでそこにはたくさんいるのかもしれませんけど。
先日、朝日新聞徳島版で、行われるはずだった小松島市長選を前にして、
かつての四国の玄関都市・小松島の現状レポートが連載されました。
興味のある方は、無投票再選が決まったニュースとともにこちらをどうぞ。
港都の未来は 小松島市長選を前に(上)
港都の未来は 医療・教育 切り札に(中)
港都の未来は 歳出削減「我慢の時」(下)
稲田氏、無投票で再選 小松島市長選
上編の冒頭でこの女性記者、
建物の中に入ると、染みついたたばこの臭(にお)いが鼻を突いた。蛍光灯に照らされた車券売り場では、年配の男性たちがうごめいている。
と書いています。
うごめく、という言葉にzevon先生はさっそく鋭敏な反応を示してらっしゃいましたが、
実際に日本各地のレース場を練り歩いていて、わたくしの視点で見ても正直、
「うごめいている」という以外形容しようがない雰囲気でした。
客の多寡ではないと思うんですよね。
客一人一人に生気と言うか、ギャンブラーらしいギラギラしたものを感じない。
別の男性(65)も、「(中略)好きやけん来るけど、もう遊び感覚じゃない。何とか小遣いくらいになってくれって、必死じゃわ」と苦笑した。
と文章にありますけど、たぶんこのジイサンにとって必死なのは、
車券を当てることより、元手を捻出することなんだろうなあと思います。
そういう人ばっかりが集まってくるギャンブル場、活気に乏しくなるのは自明の理ですよね。
もっとも、かく言うわたくしだって(高齢者でもないくせに)元手の捻出に四苦八苦ですが。
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やはり何としてでも、若くて小金を持っている人が競輪場に来てくれないと。
そう思いながら、外でレースを見ておりましたら・・・8Rの発走直前、
特観席出入口の方角から、2人の若者が発走機の前に出てまいりましたですよ!
チンピラではないけれど、ちょっとやんちゃな感じ。
一人は色黒でボサボサ系の髪、もう一人の耳には「重いやろ!」というぐらいピアスの塊(笑)。
8Rはこの日一番の本命番組。園田匠→新開浩士郎が2車単の圧倒的人気です。
おそらくこの車券をガッチリ取るために、わざわざ外に出てきたのかな?
しかし何か、どこかで見たことがあるような顔だなあこの2人。
そして次の瞬間、わたしゃビックリしましたよ。
色黒のほうの若者が、発走機の手前にある高さ1メートルほどの金属柵の上に、
ヒョイ!と乗っちゃったのです。
この柵、パイプ状の金属で渡しているから、当然足下は丸くなってます。しかも雨で下は水びたし。
どう考えても、普通の人なら滑り落ちるのが怖くて、こんな上に乗っかったりはしませんよ。
この人、並の敏捷能力じゃないなあ。
それにしても、何か雰囲気が見覚えあるような人だなあ。
レースが終わってその色黒のニーチャン、選手に向かって何やら軽くヤジって、
またヒョイ!と飛び降りて、ピアス男と一緒にスタンドに入って行きました。
その瞬間!すべてがわかったぞ!!
カ○ギーとM高一真やん!!
そりゃあ足元の不安定には慣れっこだわ〜(笑)。
近松賞のときに「小松島でも行くか」って話になったんでしょうねえ。
確かにカマ○ーの実家は兵庫県といっても南あわじ市*1ですから、徳島とは目と鼻の先。
小松島競輪を娯楽の拠点にしていても何ら不思議はないわけです。
森Tは香川の選手ですから、徳島はドライブ圏内。
近松賞では3日目に転覆して帰郷してましたけど、全くそんな影響は感じられなかったなあ。
結局このおふたり、決勝戦のときにも同じ場所に出てきて、レースを見てました。
儲かったかどうかまでは知らない(笑)。
でもとにかく、陰鬱なムードに包まれていた競輪場の雰囲気がそのときだけ、
二人によってちょっと明るくなったような錯覚を受けました。
やっぱり競輪にしても競艇にしても、若い客がかぶりつきで見てなきゃ絵にならないですね。
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小松島競輪活性化の私案、というかこれはどこの競輪場にも当てはまることですが、
若い客を入れない限り間違いなくジリ貧です。この際、手段は選んでられません。
ちょっとインテリの若者、つまりは学生をファンに取り込むのが最適。
ただ残念なことに、徳島県内には大学が4つしかありません。
うち一つは鳴門教育大で、これはさすがに競艇場のシマ(笑)。
となれば、密かにターゲットは高校生にすべきですね。
もちろん車券は買えないのが建前ですけど、JRAなんて現実は高校生がウジャウジャしてるわけですし。
高校生に対する宣伝活動、しかも形式上違法行為を促さないもの、となれば、
ラジオ番組の買い取りが有効じゃないでしょうか。
ちょうど首都圏・近畿圏の学生が、土日のラジオ競馬中継でJRAに関心を持つように。
徳島には民放AMが1つ、FMが2つあるのだそうで、最も学生リスナーが多そうな時間帯を巧く買い取る。
これだけなら前例はありますし、効果に関しては疑問符がつくところですが、
小松島だからできることを忘れてはいけませんよ!
至宝・茂村華奈アナのキャラクターを利用しない手はないぞ〜!
週1回、30分番組として、パーソナリティーはもちろん彼女。
音楽なんて流す余裕はありません。直近の競輪実況リプレイを流しまくるんですよ。
何と言ってもパワフル華奈は「目を閉じても見える実況」らしいですから(笑)、
勉強中にラジオから聞こえてくる彼女の実況で、高校生の想像力を掻き立てるのです。
「かわいい顔してテクニシャン」*2なんて言われてる選手、どんなヤツなんだ?とかね。
あとは華奈さんの軽妙なトークで高校生諸君をひきつけて、
知らず知らずのうちに競輪の世界へいざなってしまいましょうよ!
PTAから批判を浴びたって、「この番組は一般向け情報番組ですから」と突っぱねられますし、
20歳になったら是非遊びに来てね!とアピールしておけば大丈夫。
どうですか?小松島の胴元のみなさん。
これぐらいのコストなら、何とかなりませんか?
思い切ったことやらないと正直、本当に市のお荷物になっちゃいますよ、競輪。
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長くなっちゃったので、わたくし自身の小松島成績などは次回。