弥彦競輪・すぴRits見学顛末記Vol.5「エキシビションレース本番」

こないだ、梅田の曾根崎警察の前を通ったとき、
各テレビ局や新聞社などのカメラマンの方が、車両出入口の前で大勢タムロしてたんです。
これはひょっとして、例のひき逃げ犯が捕まったのか!?
と思ったんですが、翌日の新聞を見ても捕まったという記事はなし。


で、今日またその前を通ったんですが、
人数に違いはあれ、それでも数名のカメラマンが張り込んでました。
ああいうのって、いつ事が起こってもいいように、
24時間体制でスタンバイしておくもんなんですねえ。
それこそ、犯人逮捕の一報が入ってから警察署に駆け込んでるようでは、
最前列の写真が撮りやすい位置を確保できない、ってもんなんでしょうか。


ヲタもたいへんですけど、仕事の人はもっと大変ですなあ。当たり前か。
とにかく、早いこと解決してほしい事件ですね。


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閑話休題
弥彦遠征日記の続きです。第1回第2回第3回第4回はそれぞれのリンク先をどうぞ。


第6・7RとS級戦。

どこまでも元気な親っさんやなあ(笑)。
まあ、あまりにギアが大きすぎて、叩かれ捲れずの8着。
このレース二分戦で、別線のウマは山口雅弘だったんですけど・・・。
山口が先行してズブズブ、終了!なんてそんな車券買えるかいな。


何かちょっと頭がクラクラしたところで、いよいよお待ちかね、
すぴRits」によるエキシビションレースの発走を迎えました。
競輪ファンなら誰でも知ってるけど、競輪知らない人は誰も知らない俳優、
伊藤克信の司会によりまして、「SPIRITS of JAPAN 第3戦」選手入場。


当然、敢闘門からレーサーに乗って出てくるんだよね?と思いきや・・・

誘導員や係員の出入り口から、走っての入場(笑)。
自転車のほうは9台とも、係員が先に発走機に取り付けていました。
(最後に自転車を持って出て来ているのは誘導員の及川かれんさん。)


号砲が鳴りまして、スタート。
わたしゃこのとき、1角の金網で見てたんですが、
隣のオッチャンが、走ってきた選手に向かって
「おい九州がんばれよ〜!」とひと声。


すると向こうから、チーム小倉の3人のうち誰だったかが
「は〜い、がんばりま〜す!」とお返事。
普通の競輪じゃあありえない光景ですので、とっても新鮮でした。


わたくしはゴール前を見るため、即座にホームスタンドに移動。
レースは赤板を過ぎ、後方のチーム小倉が前を押さえて来まして、打鐘
その瞬間、観客の視線が凍りつきました。


巻き返してカマシを狙った9番車、今年加入の畑中まいみさんの前輪が、
前を走る4番車の後輪にハウスして落車。
追走していた1番と3番は何とか追突を逃れましたが、
予期せぬ事態のショックもあって、大きく後方に置かれるアクシデント。


こちらは鐘4角。
前の6人も後ろが気になっていたようで、
特に先行ラインのチーム小倉は、番手・3番手がやや千切れる展開に。
それでも8番が腹を括って先行したんですが、
3番手に納まった地元の6番車、宮本あみさんがバックから一気の捲り返し


最後の直線は完全に675ラインの勝負。
3番手を回った田中千晶さんも、4角から目一杯外を踏み込んだんですが・・・

1着 7白倉 晶子 (弥彦)
2着 6宮本 あみ (弥彦)
3着 5田中 千晶 (弥彦)

結局は番手から追い込んだ白倉さんが、前の宮本さんを捕らえてゴール。


で、忘れちゃいけないわたくしの2車単車券ですが・・・(参照
最初に予想したとおりに投票しとけば、当たってた〜orz
男のレースならまだしも、
女性のレースで「中抜け」みたいなスケベエな車券買ってりゃ、そらあかんわ(笑)。
まあ、最後の直線は個人的にかなり熱く楽しめたので良かったですけど。


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レース終了後すぐ、ホームスタンド前に選手が整列して、
白倉晶子さんへの勝利者インタビュー。


4年目になって初めて、落車が起こったということがあって、
自分のことよりも後輩のケガが気になっている様子でした。


今回は2車単当ての企画があったこともあって、
捲って2着の宮本さんのインタビューもありました。



さてさて心配なのは、落車した畑中さん。


走っている他の8人&誘導もそうですが、
手伝いをしている係員の人たちも予期せぬ事態にあせっているようす。
まだペースが上がりきっていない場面だったし、
何よりすぐに自転車を持って立ち上がったので、骨などには異常はなかったと思われますが、
多少なりとも擦過傷はできたんではないでしょうか。


これが本職の競輪選手やスポーツ選手なら「軽症で良かったね」でおしまいですけど、
すぴRits」は基本がキャンペーンガール
夏でも冬でも、短パンはいて人前に出ないといけないお仕事なわけで、
それだけに少し心配ですよね。
すぴRitsメンバーでいる限りは、「ケガの跡も勲章」なんて言えますけど。


跡形の残らないようなケガであることを祈るばかりです。
2週間も経った今頃書くようなことじゃないんですけどね。


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と、こんな感じで模擬レースは終了したわけですが、
落車、特に機関車役の選手がコケちゃったこともあって、
展開がバラけて単調なレースになってしまったことは少し残念でした。
ただ、最後の直線、3人の踏み込み合戦は迫力たっぷりでしたし、
スピード感も予想以上のものがあって、面白かったです。


何よりも、弥彦の競輪客がもうすぴRitsに慣れていて、
特別なお祭りとしてではなく、おらが村の看板娘のように思って、
たいへん好意的な優しいまなざしで観戦していたのが印象的でした。
このあたり、鉄火場の雰囲気を残す都会の競輪場との違いかも。


個人的には「ここは遊びに来る場所に非ず」という空気のレース場のほうが好きですが、
少なくともこの平和でのどかな弥彦村においては、それは似合わない。
競輪場ものんびりしつつ、なおかつなかなかたくさんのお客さんで賑わい、
そこにすぴRitsが華を添えるというこの日のような雰囲気が、理想的なような気がしました。


すぴRitsが来年以降どういう展開を見せるかはまだわかりませんが、あくまでも
自転車競走やる限り、落車はつきもの
であることだけは覚悟なさった上で、
これからもクオリティーの高いレースを見せていただきたいと願います。
ビビってレース展開が単調になってしまっちゃ、面白くないしね。


つづく。


選手紹介の様子と、レースのおさらいはこちら。
最終バックで捲られたラインの番手にいる2番車、
バック踏まずにおもっくそ左手のブレーキかけてますねえ(笑)。