同じ配球で同じ結果は情けない
草原にいさん、木曜日の横浜戦を観戦!
奥ゆかしいのは「3アルで息子と観戦」ってとこですよ。
放送局に手配してもらって、バックネット裏で見たわけじゃなく、
あくまでも追加日程のチケットを、売り切れ間際に吉弥さん本人で買って手に入れてます
(3アルは一番売れ行きが遅いですからね)。
完全に芸能人オーラなし(笑)。タダのお父さんですねえ。
まあ、だから噺家の世界って世俗的で面白いんですけど。
9/27(土) 甲子園 対読売23回戦
読売 003 300 000 6
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阪神 011 002 000 4
勝 内海 S クルーン 負 岩田(9−10)
HR 李
今日はお誘いがあって、1アルでの観戦。
正直、試合開始前から阪神ファンのスタンドの空気はとても重かった。
タイガースがこんな雰囲気でいい結果が出たためしはあまりないだけに、
スタンドだけでももう少し空元気を出しておきたかったところ。
そんな独特の雰囲気に飲まれてしまったか、両チームの先発とも立ち上がりから調子が悪い。
スライダーが全く入らない岩田は論外として、
内海も初回三者凡退とはいえ、ボール自体はかなり上ずって甘かった。
初回の攻撃で「ゾーンを上げて打つ」ことに徹すれば、攻略できたかもしれなかった。
矢野が2回に超ファインプレー&先制タイムリー。
本来の阪神なら、これで乗っていくのが当たり前。
ところが、3回表に同点に追いつかれ、李を迎えたところで
「ホームランだけは絶対にダメ」という場面でホームラン。
打たれたのはまたもやいつもと同じ(参照)、内角低めの球だった。
もちろん打たれるピッチャーも悪いけれども、
李に対してのみ、矢野の学習能力のなさには呆れ果てる。
左対左で李が相手のときは、内角には1球も投げてはいけないのだ。
投げるとすれば、デッドボール覚悟のボール球。しかも高めに投げないと。
ちなみに、これが北京での悲劇。ソースはこちら(訂正済)。
そして、今日の悲劇。
最後の球がストレートかシュートかの違いはあるが、
シュートをストレート系のボールの一種と考えれば、完全に一致している。
打たれたこと云々よりも、
井川が昔何度も痛い目に遭い、北京五輪でも犯してしまったのと全く同じ失敗を、
性懲りもなく繰り返してしまったことが残念でしょうがないし、
これを指摘できるコーチがいないのも寂しい。
正直、このまま何の進歩もなく、クライマックスシリーズでも同じ失敗を繰り返すんじゃないか、
そういう不安がしてならない*1。
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打つほうは6回にどうにかこうにか内海を引きずり降ろし、
2点差に追い上げて攻め込むことはできた。
追いつけなかったのは、リリーフに出てきた山口がすばらしかったから。
あれは打てなかったほうの責任じゃない。敵ながらあっぱれのピッチングだった。
05年の交流戦で、王貞治がタイガースのリリーフに抑えられ、
「いつの間に阪神はあんなピッチャーが出てきたんだ!」と驚愕した有名な話があったけど、
まさしく今日の試合はそんな気分。
左のリリーフは今、世界的に不足している。
日本代表チームでも、岩瀬が不調だとチーム自体がガタガタになってしまうぐらい、
現代野球において左の中継ぎはチームの生命線だ。
その岩瀬とウイリアムスに衰えが見え始めた今年、
一番現れて欲しくないチームに、救世主のように左のリリーフが現れたのかもしれない。
日本代表チームとしては大変うれしいことかもしれないけど、
タイガースの立場からすると、ちょっと困ったことになったかもね。
本当に大物になっちゃう前に、どこかで出鼻をくじければいいんだけど。
*1:タイガースの公式BBSでは例のアンチ矢野が暴れてるようですが・・・わたくしじゃないですよ