北陸3連戦
先週の金曜日、9日に甲子園で試合を見て、
「これはしばらく打線が停滞しそうだな」ということを感じていた。
決して速球派とはいえない三浦のストレートに完全に振り遅れていて、
打線全体にGWまでの快進撃の疲れが見えたからだ。
日曜日は勝ったが、広澤コーチはだいぶ不満そうなことをブログで書いていた。
下位のカープ相手とはいえ、ルイス・大竹と速球派との対戦とあって、
かなりこれはやばいぞ、という感じで迎えた今週の北陸シリーズだった。
5/13(火) 富山 対広島6回戦
阪神 000 000 012 3
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広島 020 030 04× 9
勝 ルイス 負 アッチソン
HR 金本6号2ラン(通算400号)
不安は的中。打線はルイスに手玉に取られてしまった。
しかもアッチソンが完全に崩壊。
ひじの炎症で降板ということにはなっているが、事実上KOと同じ。
5回のマウンドは、スタミナのなさが完全に馬脚を現した感じで、
おそらくケガが治って復帰しても、長いイニングを任せるのは厳しい。
さらに杉山が大炎上。
悪天候にもたたられたとはいえ、いつまでたっても安心できない現状だ。
こうなってみると福原の離脱が本当に痛いね。
ただ、金村や上園にはチャンスが出てきた可能性があるわけで、
いよいよ!と思って調子を上げてもらいたい。
5/14(水) 金沢 同7回戦
阪神 000 001 300 4
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広島 010 000 100 2
勝 下柳(5−0) S 藤川(14S) 負 大竹
HR 新井4号2ラン
この日は地上波TV中継なし。
どうやら放映権がどうのこうのという以前に、中継ブースが足りなかったみたいで。
めったに中継やる球場じゃないからしゃあないわなあ。
もっとも、われわれ別に放送席なしで映像だけ流してくれてても構わないんだけど。
大竹にも予想通り打線が沈黙。前半戦はきわめて重苦しいムードだったけど、
それでも前日より救いがあったのは、下柳が1失点(自責0)に抑えていたから。
「学校の運動場並みに硬い」グラウンドで、ゴロの球足も速いだけに、
打たせて取るタイプの下柳には圧倒的に不利な条件だったんだけど、よく粘ったよ。
しかも4回に併殺を取ってからあとはランナーを出さなかった。
中終盤にかけて、無得点なのにだんだんと阪神ペースの雰囲気を作り出した、その功績は大。
そして、打線が疲れたときにはチャンスで一本出ないのが常だが、
それを普段レギュラーでないベテランが払拭する、というのもまた野球の常道。
桧山の起用はまことに時宜を得ていたし、実際に結果を出した桧山も立派なものだった。
5/15(木) 福井 同8回戦
阪神 000 000 311 5
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広島 100 001 000 2
勝 ボーグルソン(1−1) S 藤川(15S) 負 宮崎
相変わらず初回の不安定なピッチャーを打てない今の打線。
2回以降完全に宮崎を立ち直らせてしまった。
ボーグルソンもよく粘っていたけど、2失点目が本当に痛かった。
打線の奮起がなければ致命傷になるところだった。
前田は役者が違う、と言えばその通りだけど、悔やむべきは先頭の天谷を歩かせたこと。
基本的にボギーは空振りを取れるボールがないので、
どうしても2ストライクを取ったあとに粘られてしまう。
今日はまだよく辛抱したけど、球数を稼がれるのを嫌がって甘いところへ投げてしまう、
というのがボギーの悪いパターン(先週読売戦の3回)。
だからこそ、変化球を有効に使うことが他の投手以上に大事になってくる。
今日はチェンジアップをかなり巧く使えていたので好感が持てた。
これからも野口としっかりコミュニケーションを取って、
自分でしっかり配球を考えてピッチングして欲しい。
打つほうは終盤にやっと逆転、そのあとの追加点も効果的だった。
ただ、気になったのはやっぱり新井。
昨日のホームランも今日のタイムリーも、打ったのはカーブ。
ストレートには完全に振り遅れてしまっている。
体力的にバテてもらっては困るキャラなんだから、交流戦までにどうにかして修正したい。